仏性は実にもっともすぐれた人間の特徴である。仏の教えにおいては、男女の差別を立てず、ただこの仏性を知ることを尊いとする。黄金の祖金を溶かして練り上げると貴い金属になるように、心の祖金を溶かして煩悩を取り去ると、どんな人でも、みな全て同一の仏性を開き現す事が出来る。

 

 

人には生まれながらにして、色々と性質の違いがあります。男性と女性も違いがあります。

しかし、人間には誰でも等しく備わっているとされる性質があります。それは「仏性」という仏になる為の性質です。

日々の生活の中で、自分の中にある「煩悩」が邪魔をして私達は悩み、苦しみ、妬んだりしますので、にわかには信じがたいかもしれません。

とても仏とはほど遠いように思われますが、では私たちの中にある仏性はどうやって現れてくるのでしょうか。

「金」というのは、美しく輝いていますが、これは最初から輝いていたわけではありません。掘り出して、精製して、混ざりものを取り除き、磨きあげて初めて輝きます。

それと同じで、人の才能や能力も、鍛えてこそ真価が発揮されます。最初から素晴らしい人はいません。

人の心も最初から仏の心のように輝いているわけではなく、「煩悩」という混ざりものを取り除きながら少しづつ磨きあげて行く事で、はじめて輝きます。

仏教では、人の煩悩には大きくわけて「欲望」、「怒り」、「愚かさ」の三つがあります。

そしてその煩悩は自分を中心に考える事から起こります。

自分の思い通りにしたいという「欲望」

自分が人に傷つけられたという「怒り」

家族や財産等を自分の所有物だと思い込む「愚かさ」

日々生活する中で、こういったひとつひとつの煩悩に気づき、取り去っていく事が出来たなら、「仏性」を現し、発揮させる事が出来るのだと思います。