どんな悪をもなさず、あらゆる善い事をし、おのおの心を清くする、それが仏の教えである。

―法句経―

昔ある人が、高僧のもとを訪れ、質問をしました。

「仏の教えとは、つまりどのようなものですか」

すると、高僧はこう答えました。

「あらゆる悪い事をせず、善い事だけをするという事である」

すると

「そのような事だったら、幼い子供でも言えますよ」

とその人は言います。

すると、高僧は

「幼い子供が言えても、老人ですら、それをきちんと実践する事が出来ていないではないか」と答えました。

 

このやりとりは昔の語録にあるお話で、高僧が回答した仏の教えの意味は「法句経」からの引用です。お釈迦様の教えでは、さらに「おのおの心を清くする」という言葉が続きます。

質問した人は、高僧があまりにも単純な事を言ったので、少し見下してしまったのでしょう。

驕り高ぶる気持ちがあると、私たちは善悪の判断が出来なくなりがちになってしまう時があると思います。

日頃からほんの少しでも心を清くするような生き方が出来ていれば、驕り高ぶる心は自然と小さくなり、消えていくはずです。

高慢な気持ちを起こさない為には、なかなか難しいと思う時もあるかもしれませんが、まず相手の立場になって考えてみる事が大切ではないでしょうか。

そうするとおそらく、色々な事に気が付くと思います。

生かされている自分に感謝をこめて、心清らかに、明るく楽しい生活を送る事、それがお釈迦様=ブッダの思いであり、教えであります。