法句経1

 

怨みは怨みによって鎮まらない。怨みを忘れて、はじめて怨みは鎮まる。

法句経―

 

どんな生き物もそうですが、私達人間も、感情を持ち、様々な思いを抱きながら、生きています。

 

生きている中で、言葉や行動を状況によって考え、選択しながら過ごしていると思いますが、日々過ごしていく中でちょっとした言動が、行き違いを生んだり、不満を与えてしまったりして、怒りや怨みの感情を生んでしまうという事もあるでしょう。

怨んだり、怒ったりという感情をずっとため込んでいると、心は鎮まり、落ち着くことはありません。

「こんな言動をされたから自分もやり返してやろう」等、やられたらやり返したりすると、怨み、怒り等の気持ちが増幅するばかりです。相手の心や体を傷つけてしまう言動をして、取り返しのつかない事になる、という時もあるかもしれません。

 

人も傷つけ、自分も傷つき、疑心暗鬼になったりして、やがて心が疲れ果て、荒んでいきます。

 

怨みや怒りの連鎖を生み出さない、また断ち切る為には、相手に対する怨みや怒りの感情を「忘れる」事が大事なのだと思います。

人生を楽しく生きる為には、私たちが抱く怨みや憎しみ、怒りの感情を忘れ、捨てる事が必要で、それこそが、ブッダ=釈尊が望んでいる事であります。

難しい事ではありますが、1歩引いて思いやりを持ち、自分を見つめ直して過ごし、怨みや怒りの心を忘れて穏やかに過ごせたなら、幸せに生きる事が出来るかもしれません。