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節分の意味と涅槃の教え


立春の候 皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
今月は「節分会」と「涅槃会」について少しお話しをいたします。
これらの行事には深い仏教の教えが込められていますので、ぜひ心に留めていただければと思います。

節分会:新たな始まりへの準備
「節分」とは「季節を分ける」という意味を持ち、立春の前日に行われる行事です。春を迎えるにあたり、私たちは古い自分を振り返り、新たな一年に向けた準備を整える大切な機会です。
豆まきの「鬼は外、福は内」という掛け声には、私たちの心の中に潜む煩悩や迷いを追い払い、清らかな心で福を招くという願いが込められています。仏教では「鬼」は心の中の怒りや妬みといった煩悩を象徴する存在です。それを追い出すことで、平和な心を取り戻すことができるのです。
豆まきをする際は、単なる伝統行事としてではなく「自分自身の中にある鬼を見つめ直し、それを手放す」という心構えを持つことが大切です。

涅槃会:釈迦牟尼仏の教えを振り返る
涅槃会は、お釈迦様がこの世を去られた日、いわゆる「お涅槃」を偲ぶ行事です。「涅槃」とは、煩悩が完全に消え去り、安らぎと平和に満ちた境地を意味します。
お釈迦様は、「生老病死」の苦しみから逃れられない私たちに、真の幸せと安らぎを得る道を説いてくださいました。その教えを振り返ることで、私たち自身の生き方を見直すきっかけとなります。
お涅槃の際、お釈迦様は次のような言葉を弟子たちに残されました。
「諸行無常。万物は常に変化する。この世のすべてを執着せず、真理を探求しなさい」
この教えを心に刻み、日々の生活の中で変わりゆくものを受け入れ、執着を手放す努力を続けましょう。

新しい春に向け
節分会では、心の鬼を追い払い、涅槃会ではお釈迦様の教えを振り返ります。これらを通じて、私たちの心を新たにし、春という新しい季節を迎える準備が整うのです。
どうか皆さま、この2月の「節分会」「涅槃会」を通じて、ご自身の内面を見つめ直し、心穏やかに新たな一歩を踏み出してください。

合掌

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