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春のお彼岸


つい先日、お正月をお迎えしたかと思っていたら、間もなく春のお彼岸になります。「光陰矢の如し」とは、本当によく言い表したものです。
春のお彼岸は、3月17日が彼岸入り、20日が中日、23日が彼岸明けです。
さて、日本人にとって「お盆」は会社勤めの方にとっては、「お盆休暇」とよばれるものがあり、その他でも故郷に帰省して家族揃ってお墓参りをする、お盆提灯を飾ってご先祖様をお迎えするなど、とても印象が深いものがあるかと思います。
では改めて、「お彼岸とは・・・」と尋ねられたら、どう思われますか。

「此岸」と「彼岸」
仏教では、「お彼岸」とは、「到彼岸(とうひがん)」という意味で、煩悩や迷いのある世界から悟りの開けた世界へ至ること、至るために行う修行のことを指します。
語源は、サンスクリット語の「paramita(波羅蜜多、パーラミタ)」になります。
「paramita(波羅蜜多、パーラミタ、はらみった)」とは仏教用語で、「彼岸(パーラム)」「至る(イタ)」の2つの意味を持つ言葉です。
仏教では、悩み・苦しみなど煩悩に満ちあふれるこの現世の世界を「此岸(しがん)」と呼び、それに対して、悟りの境地である涅槃(ねはん)、あの世の世界を「彼岸(ひがん)」と呼んでいます。
お彼岸の成り立ちには、彼岸の浄土信仰に加え、太陽の動きや天文学も合わさっています。
古代の中国では、お彼岸に太陽が沈む真西の方角に、極楽浄土があると信じました。
太陽が東西へ一直線に動く春分や秋分に太陽が沈む方角に、浄土があるとしたのです。
太陽が真東から昇り真西へと沈む、春分の日・秋分の日は、この世(此岸)とあの世(彼岸)がもっとも通じやすい日と考えられ、死者を偲ぶ日、来世を偲ぶ日としても捉えられるようになりました。
太陽は真東から昇り、真西に沈み、この日を境に冬は春へ、夏は秋へと四季が移ろいます。
日本人は、この春と秋のお彼岸の7日間を、死者や先祖供養の日として大切にしてきました。
では、此岸(悩み・苦しみ・煩悩の世界)と彼岸(悟り・涅槃)は、全く違う世界、異なる世界なのでしょうか。「彼岸」の語源にもあるように、悟りの世界への至る為の修行を経ていくことによって、此岸の中でも彼岸を見出していく事ができるのではないでしょうか。
一人一人の一生も、この人と人との思う様にいかない荒海の中をしっかりと生きて来たからこそ、喜びも悲しみも深く味わうことができるのではないでしょうか。

「経験」という財産
人が生きる上での大きな財産の一つは「経験」といわれます。
日々の生活の上での失敗や成功、心の行き違いによる家庭内・職場、社会等における不和等、善も悪も、好もしいことも嫌いなことも全てが、その人にとってのかけがえの無い生きた経験になってまいります。その生きた経験にするには、一つ一つの出来事に対して注意深く考え、より良い方向へ持ってゆくには、「何をなすべきか」という時に、現状を多面的に考えることはとても大事な事になります。

心の持ち方・物事の捉え方をしっかりして、生活の中で根を張るべき所をしっかり押さえていく事ができたら、日々の生活の中における様々な変化に対応しやすくなるのではないでしょうか。

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